コロナ流行中 、ある中学生の話(三重県伊勢市小俣町耳鼻科病院やのはらクリニック)

みなさんこんにちは、耳鼻咽喉科やのはらクリニック院長の矢野原元です。

7月からコロナウイルスの感染者が増えています。当院でもお盆前は連日10人近くの陽性者がでていました(お盆後の数日は少し減った印象です)。発熱外来をしていると子供は手足口病やRSウイルスなど他の原因での発熱も見られますが、成人の発熱患者の8割くらいがコロナといった感じです。今のところ夏休みということもあってか、学生のコロナ感染者は少ない印象です。

思えば、ここ数年8月-9月は常にコロナ感染者が多かったです。新クリニックを建設するまでは(隔離室がなく)駐車場で検査をしていました。駐車場と院内を行ったりきたり、猛暑で頭がくらくら、感染防護服をぬぐと、足元に汗の水たまりができていました。2.3年前にくらべれば、新型コロナも昨年から5類感染症に分類され、一般的な感染症と認識されるようになりました。患者さんも2回目3回目(5回目という人もいました)の感染という方もみえ、「またか⁉元気やけど仕事休まなあかんな、5日間やすみ?抗ウイルス薬は高いでしょ。いらないです」みたいな人が多いです。

夏休みに発熱外来をしていると、時々つらい状況になることがあります。それは、軽症者でも5日間の療養期間が推奨されているためです(法的根拠はなくなってます)。夏休みは、帰省や旅行などがあります。家族や友人に感染させてしまってはいけないという心理が強く働き、楽しみにしていた旅行をキャンセルしたり、イベントに参加できなくなります。今年は、飛行機のキャンセルに診断書が必要と言われ、診断書をもらいにきた患者さんもいました。

7月後半ある水曜日の診察、中学生の男の子が喉が痛くて、発熱がありますと来院しました。こちらとしては当たりまえのようにコロナの可能性が高いと思って検査をします。鼻腔に綿棒を入れて検体をとったあとに、

彼「今週末、中学生最後の部活の試合があります」

聞いた瞬間「もっと早く言えよ!」と、綿棒(検体)を捨てようかと思いましたが、医師としてそれはできません。

結果はもちろんコロナ陽性です。

僕「仮にやで、日曜日から喉が痛かったなら発症から5日間で金曜日で待機終了やで。熱なかったら土曜日試合行けるやん。よーく思い出してみ、日曜日の夜はのどが痛かったんちゃうか?」

僕はスポーツをする学生が大好きですから、医師としてギリギリの発言です。

彼「いや、日曜日や月曜日は全く大丈夫でした。熱出たのは今日です。チームメートに感染させる前に、コロナと知れてよかったです。試合は諦めます。」

もう完璧な返答、感動しかありません。誘導尋問のようなことをしたこっちが恥ずかしくなってきます。最近の子は本当にしっかりしています。

今回の試合には出れなかったかもしれないが、君は絶対幸せになる。これからもまっすぐ生きてくれ!と応援したくなる学生でした。

 

夏休みに、2才の息子と7才の娘をつれて神戸のアンパンマンミュージアムに行ってきました。写真みるとこんな汚い短パンとよれよれTシャツでおしゃれな神戸に行ったことに恥ずかしくなってきます。他には、神戸の有名なチョコレートの店に行きました。インターネットで調べて全国的にも有名な店舗ではあるのですが…。一皿数千円もするパティシエがつくるチョコレートやケーキを頼みましたが、うちの家族には高級すぎ、味がわからないのか、全員が食べきれないという…(笑)。やっぱりうちはシャトレーゼでいいや(シャトレーゼに失礼⁉シャトレーゼのラムネアイス大好きです)。全く僕にとって楽しい場所ではなかったですが、今は子供が喜んでくれることが一番ですね。子供を連れて行く場所で、お勧めがあれば教えてください。

コロナ「第9波」のピークが昨年の8月末から9月上旬であったことを踏まえると、今回の11波も夏休み明け9月まで感染者が増えるのでしょうか?みなさん気をつけてください。