2025参議院選挙行ってきました。(三重県伊勢市小俣町耳鼻科病院やのはらクリニック)

皆さんこんにちは。耳鼻咽喉科やのはらクリニック院長の矢野原元です。

参議院選挙に行きました。

僕は『学生の時の教科で何が一番好きですか?』と聞かれると迷わず『歴史』と答えられます。『水素と酸素からどのようにして水ができるか?』という化学的なことより、『1941年の日本が、国力が当時のGDPで10倍以上もあるアメリカとなぜ戦争をしたのか?』とか『織田信長が天下をとっていたら(明智光秀に裏切られなければ)日本はどうなっていたか?』ということの方がずっと興味がある学生でした。そんな人が医師になっているのですから不思議です。歴史の事実は一つのはずですが、人それぞれの歴史観というのは個人や国によって変わります。自分の歴史観とあった政治家に投票しました。

開業医(経営者)になってからはどうしても経済の勉強が必要です。為替、株、税金、最低賃金、労務、保険や社会保障費などなど。勤務医の時は自分の給料額も知らず⁉年末調整の意味も知らず⁉ただただ懸命に働いてました。当時このようなことを知らず、どうやって生きてきたのかと思うほどです(笑)今はクリニック経営のためにも、少しでも日本の経済がよくなるように政策を考えてくれる政党に投票しました。

子供が産まれてからは、日本の20年や30年後を考えるようになりました。少子化問題は、日本が抱える多くの問題(人口減少、経済の低成長、社会保障費、人手不足など)の根底にあります。少なくとも今までの少子化対策では、充分ではないことは明らかです。少子化問題をあきらめて、このまま少子、高齢化でも経済がまわるように考えるのか、少子化問題に革命的な対策をするのかの決断の時と思います。今回の選挙で、ある政党は『子供一人につき10万円/月を支給する』と訴えていました←この訴えに賛成ではありません、しかしこのような衝撃的な対策が必要と思います。僕は子育て支援より、結婚前(出産前)の若者支援(若い人への減税)の方が重要と考えますが。

みなさん子供のころ、茶碗に米粒を残すと母親から『米を食べられない国の子供もいる、一粒一粒残さず食べなさい』と言われませんでしたか?世界の貧困や、紛争をニュースでみながら、子どもながらに自分は日本に生まれて、日本はとても安全で、日本人で本当によかったと感じたものです。それらは決して愛国心などではなく、平和ボケだったのです。そしてなぜかその安全、平和が永遠に続くものと信じて疑わなかったのです。

しかし、昨今の『匿名流動型犯罪、ウクライナやガザの問題、米国の関税措置や日本周辺の複雑な安全保障環境』などなどニュースをみていると不安なことばかりです。医療界でも、医療従事者の不足(特に外科や産婦人科)、医療費の高騰、総合病院の医師の働き方改革など問題が山積です。

国会議員になる能力のない僕は、選挙に行って、候補者の中から優秀な方に投票し、その方々を信じるしかありません。

今後生まれてくる子供たちは、日本に生まれてよかったと思うのでしょうか。

我々が選んだ政治家が作ったルールの中で、僕は耳鼻咽喉科医として頑張るしかありません。