『耳鼻咽喉科やのはらクリニックのリニューアル開院』に際してご挨拶
『耳鼻咽喉科やのはらクリニックのリニューアル開院』に際してご挨拶
「このたび令和5年1月30日、多くの方に支えられ、やのはらクリニックのリニューアルオープンを迎えることができました。」上記は、多くの開業医の先生方がホームページの院長挨拶の文章で使われています。今までは、なぜみなさん同じ文章を使うのか不思議でした。今回、自分が新しいクリニックを建設するにあたり本当に多くの人に助けていただき、この文章の意味を痛感しました。患者さん、近隣の先生方、当院のスタッフ、銀行、建築士、工務店、電気会社、医療器具メーカー、薬局、電子カルテや予約システムのエンジニア、労務士、掃除会社、家族や友人など。多い日には20人くらいが院内に集結し、リニューアルオープンを手伝っていただきました。途中に色々な問題(オープン時もモニターがつかないなどのトラブルは解消していませんが…笑)も起きましたが、苦手な分野は専門家が教えてくれました。本当に感謝しています。
さて、私たち「耳鼻咽喉科やのはらクリニック」は矢野原醫院⇒矢野原耳鼻咽喉科鈴木産婦人科(祖父が伊勢市大世古で兄弟でやってました)⇒耳鼻咽喉科やのはらクリニック(父親が伊勢市小俣町に移転)と代々継承してきております。僕で5代目です。初代(おそらく耳鼻科ではない)の矢野原悦太郎の医学部の卒業証書には明治18年(1885年)卒業と書いてありますので、約140年前から医師をやっていることになります。矢野原悦太郎⇒乃武⇒武⇒邦生⇒元とバトンをつないできました。今でも、父親や祖父に手術をしてもらったと言っていただける患者さんがたくさん来院されます。その時に僕も知らなかった、父親や祖父の性格や、仕事時の雰囲気を知れて本当にうれしいです。今後も先代にまけないように研鑽をつんでまいります。
↑初代の悦太郎の卒業証書 明治18年となっています。まさか140年たって、ネット上に流されるとは思ってなかったでしょうね。よくみると、「丙」も数個あり、成績はいまいちだったんですかね。初代とは親近感がわいてきます(笑)140年前はどんな治療をしていたんでしょうね。
今回、新しい建物(トイレもきれいになりました)、待合室の椅子やテレビ、診察台、聴力検査、CT、吸入器まですべて新しいものに変わっています。しかし、医師(僕)は変わっていませんし、スタッフも変わりません。僕がスタッフにいつも言っているのは「患者さんにやさしく、大きな声をだしていこう」ということだけです。建物ではなくて、中身を変えろと言われないように、スタッフ一同頑張っていきます。御意見やご要望は大歓迎です。スタッフに伝えてもいいですし、診察時に僕に直接言ってもらってもうれしいです。
これからも少しでも地域に貢献できるように努力します。よろしくお願いします。
令和5年1月29日 やのはらクリニック院長
矢野原 元