花粉症(2021) 三重県伊勢市小俣町の耳鼻科病院

みなさんこんにちは。耳鼻咽喉科やのはらクリニック院長の矢野原元です。

本日(2月2日)、10都府県での「緊急事態宣言」の延長が発表されました。

徐々に新規感染者の減少はみられるようですが、病床の不足が改善していないようです。

当初『ゆるい緊急事態宣言』と言われていましたが、現在のところ一定の効果があると言えるのでしょうか。現在は、できるだけ感染を予防しながら、ワクチンに期待するしかないと思います。

ワクチンの効果は、有効との報告が多いようです。『Pfizer と Moderna の ワクチンはコロナ発症に対する予防効果が約95%ある』と発表されています。95%とは、ワクチン投与した人の発症が5/10000人に対して、ワクチン非投与の人の発症は100/10000人だったとのことです。実に20分の1に減少していることになります。各国に先駆けてワクチン接種をしているイスラエルの報告でも、良好な予防結果を示唆する数字が発表されています。

ワクチンを含む医療には副反応(合併症)がつきものです。ファイザー製のワクチンのアナフィラキシーは21人/1893360人と発表されています。(100万人中⒒1人)

ワクチンについては、もう少し情報収集して機会があれば再度ブログにまとめたいと思っています。今のところ、僕はワクチン接種のメリットがデメリット(副反応)を上回ると考えています。

さて、2月に入ってなんとなく、目のかゆみ、くしゃみや鼻汁が多いなと思っている方がいるかもしれません。そうです、『花粉症』の時期です。2021年春の花粉飛散数はおおむね平年より少ないものの、一部の地域を除いて昨年より多くなるとの予報です。ピークは例年、スギ花粉は3月中旬、ヒノキ花粉は4月中旬くらいと思われます。

コロナ禍において、花粉症の症状が風邪症状との区別がつきにくいので注意が必要といわれています。共通症状としては鼻汁、鼻閉、咳、倦怠感などと思われます。違いは、花粉症では高熱はでないと思います。風邪では、一般的にくしゃみや目がかゆくなることは少ないと思います。盛んにテレビでも言われていますが、新型コロナの有名症状として嗅覚障害があります。花粉症による嗅覚障害は鼻閉を伴います。鼻はよく通ってるのに、嗅覚が落ちている場合は注意が必要です。

花粉症の薬(アレルギーの薬)にはたくさん種類があります。それぞれ薬には特色があります。内服回数や、副作用、鼻閉によく効く薬など。形状も錠剤、粉薬、シロップに加えて、点鼻薬や、最近では貼付薬(シール)の薬も出現しています。我々、耳鼻咽喉科医は鼻の中を観察し、鼻閉型や鼻汁型やポリープの有無を観察し、適切な薬を提案します。

僕も重度の花粉症をもっているため、先日友人の耳鼻咽喉科医に薬を処方してもらいました(笑)子供のころから、アレルギー性鼻炎や喘息、皮膚炎といったアレルギー疾患で悩まされたため、僕自身が、抗アレルギー薬のほとんどを服用したことがあります。一緒にみなさんに合う薬を見つけましょう。

症状が強くなるまえの内服が効果的との報告があります。現在はクリニックも空いていますので、早めの受診をよろしくお願いします。平日の11時~12時、16時~17時30分くらいは特に空いております。ホームページからネットで順番予約ができるようにしていますので、ご利用ください。

 

新型コロナウイルスの撲滅は期待できないかもしれません…

しかし、ワクチンによるパンデミック(世界的大流行)の終焉を期待して!!明るくいきましょう