お気づきのように大流行しています。(三重県伊勢市小俣町耳鼻科病院)

みなさんこんにちは。耳鼻咽喉科やのはらクリニック院長の矢野原元です。

最近は、台風6号の進路や沖縄での被害、中古車販売店Bの信じられない不正、与党女性議員のフランス出張での記念撮影のsns投稿問題、日大アメフト部の違法薬物問題、エンゼルスの大谷選手の大活躍などなど注目を集めるニュースがたくさんあります。そのためか、以前のようなコロナ関連の報道が少なくなっています。

そんな中でみなさんも生活の中でお気づきだと思いますが、コロナ大流行しています。8月8日、当院でコロナの検査を17人にしたところ陽性者は14人でした。陽性率は8割越えです。診察していて感じるのは、やはりコロナ感染症は発熱を伴うことが多いです。現在は健康成人が1日でも発熱があればコロナ感染の可能性が高いと思います(乳幼児は胃腸炎や、その他の感染症もある)。ここ2週間くらいは成人の発熱患者にしぼれば、ほぼ100%コロナ陽性ではと思えるほどです。

検査後の人数だけみると、今のところ昨年の夏のほうが陽性者が多いと思います。しかし、連日外来診療をしていて、今年は発熱の患者さんも受診や検査もしていない人が多いのではないかと感じます。症状も軽く、発熱も数日間であり、ただの風邪ですませている可能性が高いと思います。

最近こういう患者さんが多いです。「2週間前に喉が痛くて1日だけ発熱があって、そのあとから臭いと味がしなくなりました。熱はすぐ下がったのでコロナではないと思います。」と訴えてきます。確かにコロナではなくても、感冒後の嗅覚障害はありえます。しかし、頻度が全く違う印象です。コロナ禍前なら、感冒後嗅覚障害なんて月に1人来院されるかどうかだったと思いますが、最近毎日のように受診されます。おそらくコロナは嗅覚がやられやすいです。上記の患者さんも2週間前にコロナに感染していて、診断がついてないだけではと想像できるわけです。

外来をしていて肌で感じるのは、潜在的人数はすでに第8波を超えている印象です。これからお盆の時期を迎えます。
一人の「人」としての意見は、5類感染症に移行して初めての夏休み、子供たちには遠くに旅行にいったり、都会の子たちは里がえりを楽しんでほしいと思います。この暑い中、マスクなんてつけずに、この数年間で経験できなかったことをたくさん経験してほしいです。

しかし曲がりなりにもクリニック院長のブログですので…。「医師」としての意見。田舎のおじいちゃんやおばあちゃんには、重症化の可能性もあります。また、田舎は医療設備も充実していません。今は問題なくとも、都会とは違い予備能力が低く、すぐに医療ひっ迫となります。

以下の症状あるかたは無理をせず、マスクなどの感染対策をお願いします。

僕の外来での印象ですが、

現在、成人で熱があり(1日で解熱したとしても)、強い咽頭痛(扁桃炎をのぞく)があればコロナの可能性が高いといってもよいと思います。

 

今一番楽しいのは、6才の娘と1歳の息子とプールに行くことです。少しづつ、泳げるようになっていく娘をみて本当にうれしくなります。僕たちが子どもの時は、よく宮川に泳ぎに行きました。川に飛び込んだり、魚を捕まえたりするようになると、プールなんて楽しくなくなります。しかし親になってみると、様々な水難事故のニュースを見て怖くなります。子供が生まれた時は、自然の中でたくましく育ってほしいと思っていたのですが…。もう少し、プールで練習させます。みなさんも楽しい夏休みをお過ごしください。