注射によるワクチンか?フルミストか?(伊勢市小俣町耳鼻科やのはらクリニック)

みなさんこんにちは。伊勢市小俣町の耳鼻咽喉科やのはらクリニック院長の矢野原元です。

9月は天気が悪い日が多いですね。ついこの前まで、酷暑と雨不足での被害を聞いていたと思いますが、昨日のニュースでは雨続きによる農作物の高騰が報道されていました。最近は丁度良い季節は期待できないのかもしれません。

さて、今年もインフルエンザの季節がやってきました。当院でも少しですが、インフルエンザ陽性がでる人がいます。

最近、患者さんから『子供へのインフルエンザワクチンは従来の注射がよいですか?点鼻のフルミストがよいですか?』と聞かれます。そのため、医師として、自分の意見を書きたいと思います。

現在の医学的な研究では、どちらが明らかに優れているとは言えないようです。流行するウイルスの種類によって効果が違うため、年によって効果に差がでると思います。そのため「フルミストのほうが絶対に効く」「注射のほうが絶対に効く」とは言えません。ただ言えることはフルミストと注射のワクチンは、どちらもインフルエンザの発症を減らす効果が期待できます。

↑うーん。つまらない文章になってしまいました。『どこかのサイトをコピペしたな』と言われそうです。

もう少し、僕らしい文章で書きたいと思います(笑)

『僕の子供はフルミストを接種します。』

大前提として、保護者である僕がインフルエンザワクチンを『完全には防げないが、発症リスクを半分くらいにして、重症化を予防し、入院や死亡率をさげる。また発症を予防することでインフルエンザ脳症などの後遺症を減らせる』と認識し、インフルエンザワクチン接種にメリットがあると考えています。

その上でフルミストを選ぶ理由ですが、第一に子供が注射が苦手です。しかも注射なら原則2回接種の年齢です。毎年説得をするのが疲れます(しかも我が家では、僕自身が刺す側です)。その意味で針を刺さないフルミストはメリットが高いです。

第二の理由は子供がフルミストの適応年齢(2才〜18才)です。

第三は、重篤な免疫不全なし、喘息なし、卵アレルギーはありません。フルミストは免疫機能が落ちている患者さんや重症喘息の方には注意が必要です。

第四に注射より落ち着いて接種でき、確実に鼻内に投与できます。どんな優れたワクチンも体内に確実に入らなければ意味がありません。

第五にフルミストは日本での長期使用実績が無いですが、保護者である僕が弱毒生ワクチンによる副作用(長期的にみても)をあまり心配していない。

以上からフルミストを我が子に接種します。

逆に、2歳未満のお子さん、薬剤の日本での使用実績を重要視する保護者、フルミストの副作用として接種後に呼吸器感染症状(鼻水、咳、痰など)がでることがありますので、いつも呼吸器感染症が重症化するお子さん、免疫不全のお子さん、鼻に噴霧されることを極端に嫌うお子さんなどは従来の注射のワクチンを選ぶ理由になるかもしれません。

 

僕はワクチン推進派でも何でもありません。学生時代は接種してませんでした。個人の自由だと思っています。しかし、小さな子供は自分の意思を示せません(示せても科学的や現実的でないことが多い)。そのため、保護者の選択になります。元気なお子さんがインフルエンザで重症化するリスクは高くないです。インフルエンザよりワクチンの副作用の方が怖いという考えの保護者がいても理解できます。

「フルミストと注射のどちらが絶対に優れているか?」ではなく、「その人にとって(年齢、基礎疾患、職業、性格など)適切なワクチン、感染防御対策を選ぶ」ことが大事なんだと思います。

ワクチン接種にメリットがあると考える方は、当院でも接種可能です。ホームページのお知らせの『2026インフルエンザワクチンについて』をご覧ください。