禁煙外来について。 耳鼻咽喉科やのはらクリニック(三重県伊勢市小俣町の耳鼻科病院)

みなさんこんにちは。耳鼻咽喉科やのはらクリニックの院長の矢野原元です。
今回は、当院の禁煙外来について紹介させてください。

タバコが体によくないことは、みなさんもご存じと思います。
具体的には、たばこを吸う人と、吸わない人では寿命が平均で10年も違うとのデータもあります。
私が専門にする耳鼻咽喉科でも、喉頭癌を代表とする頭頚部の癌や、歯肉のトラブル、舌の病気などで悪影響を及ぼします。
また、最近話題の受動喫煙により、まわりの人にも迷惑をかけてしまいます。

タバコには様々な有害物質が含まれています。その中でも有名なのはニコチン、タールでしょう。
ニコチンには強い依存性があります。ヘロインやコカインよりも依存性は強いといわれています。
タバコがなかなかやめられないのは、ニコチン依存症が原因のようです。

禁煙は一人ではなかなか成功しません。私や薬のサポートを受けながら禁煙を初めてみませんか?
条件を満たせば健康保険を使って禁煙治療をうけることができます。

禁煙治療にかかる費用は8~12週間分の治療スケジュールで1万3000~2万円ほどです。(初診料、再診料、ニコチン依存症管理料、院外処方箋料、薬代)
1日に400円のタバコを1箱吸うと仮定すると。30日で1万2000円になりますので、2か月分のタバコ代よりすくないことになります。

健康保険の適用が可能な禁煙補助薬には『ニコチンを含まない飲み薬』と、『ニコチンパッチ』があります。
ニコチンガムは、薬局で購入する一般医薬品で、健康保険の適応ではありません。

それぞれにメリットやデメリットがありますが、当院ではニコチンパッチを選ぶ人が多いです。

☆初診の流れ。
⓵ニコチン依存症のチェックをして、保険診療をうけられるか確認します。
⓶一酸化炭素濃度の測定
⓷禁煙補助薬の説明、選択

私もかつては、たばこが『大人の嗜好品』で、かっこいいと思っていた時代がありました。
しかし、この10年くらいで劇的に喫煙への目が厳しくなっています。
確かに、現在の極端に喫煙者を排除しようとする動きは、自由や多様性を認めるという観点からはいきすぎのように思います。しかし、これほどまでに喫煙と病気の関連が明らかになるとしかたありません。特に、受動喫煙が問題です。自分の健康問題だけではないのです。

 

いろいろ思うところはあるでしょうが、『やめるが勝ちです。』
タバコを吸う時間とお金で、違う楽しみをみつけましょう。

禁煙の決心がついたら、当院へ。サポートします。
そのときはぜひ家族に、『禁煙してくる』と宣言してから来院ください。!(^^)!